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古代人の住居「熊襲の穴(一名嬢着の穴)」に行ってみた。

by 小島健一

先日、上京した際に妙見温泉の話を聞いた。

なんでも「天空の森」、「忘れの里 雅叙苑」、「石原荘」という鹿児島でもトップクラスのホテルがここら辺に集中しているのだとか。

ならばちょっと近くに行ってみるかと、空港からそのまま妙見温泉へ向かったところ、「熊襲の穴」という標識が立っているではないですか。

 

熊を襲うための穴? なんだそれ?

そんなことを思いうかべながらも、せっかくなので寄ってみることに。

駐車場も整備され、意外とWelcomeな状況。

さて車を降りて熊襲の穴を目指すと

待ち構えているのがこの石像。

怖いよ!

17時半くらいになり、あたりは徐々に暗くなりつつある。

そんな中にこんな石像に出会ってしまったら恐怖しか感じない。

おそらく、うかつにこの土地を訪れて石像にされしまった人たちに違いない!(そんなことはない)

  

駐車場から熊襲の穴までは基本階段の上り坂を200mほど歩かねばならない。

すると次にあるのがこの鳥居。

いやいや、経年でこの傾いた感じとかなかなか怖いですよ?

この先は違う世界に入ってしまうような…

霧とか出てたら最高の雰囲気。霧が出ている日に撮影したい気分。

ここからまたしばらく階段を登っていくと出てくるのが「熊襲の穴」

おっ、おぅ。

なかなかいい雰囲気じゃないか。ちょっと怖いけど…。

そもそもこの「熊襲の穴(一名嬢着の穴とも呼ばれる)」というのは、熊襲族という古代人の首領が住んでいたそうだ。

そして、ここで女装した日本武尊に殺害されたのだとか。

いや、女装した男に殺されたとか「死に切れんやろ!」

だからこそのこの雰囲気か。とか勝手に納得した。

閑話休題。

穴の中はもちろん真っ暗。だけど、観光客が自分で照明を点けられるようになっている。

ボクも電気を点けて入ってみましたよ。

すると… 目の前に広がったのは…

全く予想外の空間。

えっ、なんだこれ… って一人で変な声出しちゃいましたよ。

調べてみたら今から30年くらい前(1990年)に鹿児島出身のアーティスト「萩原貞行」さんが描かれたそうだ。

引用元:現在の所有主、旅館妙見石原荘の当時の社長が萩原さんの作品を気に入り、温泉街の活性化のために制作を依頼。地元では反対意見もあったが、萩原さん自ら話し合いを重ね、思いを伝えた。「落書きが彫られていた洞窟を、神聖な儀式の場にしたかった」。

コラム/アートリップ/熊襲(くまそ)の穴 萩原貞行作(鹿児島県霧島市)-朝日マリオン・コム-

洞窟内に石原荘の方の「熊襲」に関する説明書きはあったけれど、この壁画に関してはノータッチだったのでまさかそんな理由があったとは… 

歴史的な場所?ということなので、少しモヤっとする気持ちも残るけれど、たしかに、ここが単なるがらんどうの洞窟だったら3分と中に居なかっただろうし、数日後にはその様子もたいして覚えていないと思う。

そういう意味でも、奇抜ではあるけれどこういうとっかかりがあった方がいいのかもしれない。

 

と、

家に帰って調べてから思いなおしました。(現地ではナンダコレ…って思ってました)

 

産業遺産や古民家なんかも、なんとなくあるけど活用されていない状態よりは、多少手を加えることで活用されるならその方が絶対にいい。タイプは違えど、この「熊襲の穴」も活用されているならそれでいいじゃないかと思った次第。

ここを目指して行ってみな!というほどおすすめはしないけれど、なかなか遭遇できない異質感を味わえる場所なので近くを通ったなら寄ってみると面白いですよ。(ちなみに、鹿児島空港から車で15分くらいで行けちゃいます)

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